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皆さん、こんにちは!
パフォーミア事務局です。
「組織づくりのヒントとコツ」をお届けします。
今回のテーマは、「生産的な人に報酬を与えることを忘れないでください!」です。
さて、皆さんは、有能な人、生産的な人が会社を去ってしまい、喪失感を味わった経験があるでしょうか?
経営者やマネージャーは、社員や部下が働いて良い結果を出すことを当然のこととして考えています。結局、社員の報酬やボーナスは彼らの生産の結果から支払われているからです。
一方、ほとんどの社員や部下は、BOSSや上司からの注意(アテンション)を必要としています。彼らは、自分が産み出した結果や仕事ぶりに関してフィードバックをしてもらいたいと思っているのです。
しかし、多くの企業では、残念ながら、そういうマネジメントがあまりなされていないのが現実です。
実際、中小企業の経営者やプレイングマネジャーの多くは、社員や部下のために割く時間が十分にはありません。仮に時間があったとしても、彼らは、社員や部下が持ち込む問題の対応に追われたり、できない人の対処に時間をとられてしまいます。
では、有能で生産的な人に対してはどうでしょう?
経営者/マネジャーは、そういう人たちにさらに多くの仕事を任せ、どんどん先に進もうとします。
しかし、いくら有能で生産的な人でも、こういう状況があまりに長く続くと、その会社で業績を上げることに対するモチベーションや欲求が下がってしまいます。
そして彼らは、どこか他の会社で自分の実力を試すのがベストだと考え始めるのです。
様々な企業が行っている転職調査を見てみると、上司から仕事ぶりや成果を十分に認めてもらえなかったとか、あまり注意(アテンション)を向けてもらえなかったという理由が、常に、転職理由の上位にランクインしていることがわかるでしょう。
問題社員に対処することより、生産的な人材をサポートして満足させることの方がよっぽど簡単です。それらを同時に行うことが、組織をうまく維持していくためのコツなのです。
以下に簡単な例を示します。
・皆さんの会社の有能で生産的な人々に興味を示し、彼らにあなたの時間とエネルギーをもっと注ぐ。ときどき、朝食やランチ、カフェ、ディナーなどに連れて行ってあげる。
・自ら改善点を見つけだし、それに取り組んで対処していける人材はすごく貴重です。そういう人に、さらなる教育の機会を提供し、知識を向上させたり、彼らが自分自身をもっと理解する機会を与えてあげる。
とくに、生産的な人たちを啓発するプログラムは、2つの大きな効果をもたらす可能性があります。
1)その社員・部下は、このチャンスが与えられたこと自体に満足し、さらに生産性を向上させるための知識やスキルを得ようとする。
2)こういう社員・部下が価値のある知識を学ぶと、その知識やスキルはすぐに仕事の結果に反映され、結果的に、経営者やマネージャー、組織に還元される。
是非、試してみてください!
きっと、生産的な人々がこういった支援をどのように受け止めるのかを見て驚くことでしょうし、多くの場合、少しの昇給よりもはるかに効果があることがわかるでしょう。
そして、生産的でない人に対する報酬が、いかに無意味なものであるか理解するはずです。
経営者やマネージャーの皆さんが、常に、有能で、生産的な人々のために、時間やエネルギーを使うことを意識するようになれば、組織は確実に健全になっていきます。
最後までお読みいただき有難うございました。
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