ベンチャー・中小の採用戦略(後編)

前回は、新卒採用において「人が集まらない」「辞退されてしまう」といった状況を抱えているベンチャー・中小に対して、そこから抜け出すためのいくつかの解決策を提示しました。

もちろん、それぞれの会社が個々に異なった状況を抱えているでしょうし、中にはいろいろ手を尽くしても、どうしても新卒が採れないという会社もあるかもしれません。

そこで今回は、「ベンチャー・中小の採用戦略」について、さらに踏み込んで見ていきたいと思います。

人と同じように、会社にもライフサイクルがあります。創業期、成長期、成熟期、衰退期、終末期です。この世界においては、どんな会社であれ同じ状態を保っていることはできません。成長するか衰退するかのどちらかです。だからこそ、会社は業績を伸ばそうとし、若いエネルギーを採り込み、組織全体の老化を防ぎ、次世代に繋いでいこうとします。それは存続していくための自然な努力であり、中途採用より新卒採用に重きを置く企業が多いのはその理由が大きいでしょう。

では、新卒がとれない企業はどうしたらいいのでしょうか?

次のターゲットとして考えられるのは第二新卒です。第二新卒とは、一度は就職したけれども、通常3年以内に離職し、転職活動をする若手のことです。新卒者が就職後、数年で離職する割合は年々増加傾向にあり、厚生労働省が毎年発表している大学新卒者の離職率統計では、約30%が3年以内に辞めていると言う結果が出ています。

私たちが新卒の頃は、まだ終身雇用は一般的であり、「石の上にも三年」ということわざが常識になっていました。3年間は辛抱するのが当たり前とされ、それ以下で辞める人は辛抱が足りないというレッテルを貼られることがありました。しかし、雇用形態も働くスタイルも多様化してきている現代社会においては、必ずしもそれが当てはまらなくなってきています。

第二新卒の人は、本命の企業や業界に行けなかった、やりたかった職務に就けなかった、マスコミや周囲に煽られて目的が見えていなかった、理想と現実のギャップを目の当たりにした、ブラック企業だった、など様々な転職の動機を持っています。中には確かに、本当に忍耐力のない人(新卒3年以内に2回目の転職の人は気をつけてください)、自己中心的な人もいますが、理にかなった動機、ポジティブな動機を持って転職しようとしている人もたくさんいます。

彼らは、まだ即戦力とまではいきませんが、若いですし(新卒と1~3歳しか変わらない)、一応は社会人経験もあります。そして、最初の会社のカラーに染まっておらず、何といっても学生時代より真剣に人生に向き合い始めています。

新卒がとれない企業は、まず、この第二新卒にターゲットをおくことを強くお勧めします。

その具体的な方法としては

「通年採用」が最も効率的でうまくいきます。新卒採用の場合、短期間に多くの企業が殺到し、少ないパイの奪い合いという状況が起こります。実際じっくりと人物を評価する余裕などなく、ゆえにミスマッチも多くなります。

しかし、「通年採用」で一年中広く門戸を開いておき、一定の採用基準を設けておけば、雇用主側、転職希望者側の双方がタイミングを逃がすことがなくなり、その基準に合ったミスマッチの少ない優秀な人材をじっくり見極められ、しかも比較的低コストでの採用が可能になるのです。

もちろん、前回にも取り上げたように、皆さんの会社のブランディングがうまくなされていなければ、結果はまた同じことになります。自社の強み、魅力を本当に明確にし、それを第二新卒に向けて魅力的にPRしていくのです。

PRに関しては、業界や職種、地域によって変わってきますが、求人媒体に掲載するのであれば、掲載期間に対して料金が発生するタイプの媒体ではなく、掲載は無料で採用が成立した場合のみ料金が発生する成果報酬型の求人媒体がよいでしょう。

私たちのクライアントの多くが、この通年採用の手法をベースとしており、その一環で新卒にもアプローチするという方法をとっています。気持ちにゆとりが生まれ、とてもうまくいっています。

当初10名以下の小さな会社だったあるクライアントの事例では、ブランディングを行い、魅力的で楽しそうなオフィスや仕事をPRしただけで、年間2000人以上の応募が集まるようになり、結果的に、新卒も第二新卒もバランスよく採用できています。

新卒も第二新卒も採れない会社の次のターゲットは30歳未満の転職者になるでしょうが、これまでの手順を踏んでいけば通常状況は改善され、おそらく第二新卒であれば採用できるようになるはずです。

効率的な通年採用を行うには

実際、ベンチャー・中小企業にとって「通年採用」はかなり負担がかかる仕事のように思われるかもしれません。しかし、逆に短い期間で少ないパイを奪い合う新卒採用にこだわり過ぎるより、実は「通年採用」の方が、はるかに効率的に選考を行うことが可能なのです。

しかし、せっかく採用できたとしても、間違った人を雇ってしまっては元も子ありませんよね。少しでも生産性が高く、社風や職務にマッチした人材を見つけていくことが次の課題になります。

これらの課題を解決するするためのツールがこちらです↓
適性診断システム・ライセンス

世の中の多くの会社が人手不足を感じており、第二新卒に限らず、中途採用でも構わないから人材を確保しようとする動きがますます増えることが予測されます。ある意味、今の市場は転職者が動くチャンスだと捉えることもできるかもしれません。

パフォーミアは、皆さんの採用に成功をもたらし、より良い組織を築いていくことができるように支援していきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

関連記事

  1. 求人をひきつけるには

  2. 外国人採用のアドバイス

  3. ベンチャー・中小の採用戦略(前編)

  4. 雇用のミスマッチとは

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。