雇用のミスマッチとは

今回は「雇用のミスマッチ」について、とりあげておきたいと思います。

ミスマッチ

ミスマッチ(英語のスペルは”mismatch”)とは、「不適当な組み合わせ、不釣り合い、くいちがい」という意味の単語です。(参照:ジーニアス英和辞典)

「需要と供給にミスマッチがあった」とか、「太郎くんと一郎くんを組ませるのは明らかにミスマッチになるね」といったような使われ方をしますが、要するに、当事者たちから見て、あるいは傍から見て「釣り合わない」「違和感がある」「マッチしない」という状況を表わすときに用いられる言葉です。

雇用のミスマッチとは

そして、このミスマッチを、採用、雇用、チームビルディングの分野に当てはめたものが「雇用のミスマッチ」です。(「採用のミスマッチ」と呼ばれることもあります。)

雇用主側が応募条件を「大卒」に設定しているのに「高卒」の人が応募してきたとしたら、通常は門前払いになりますよね。この場合は、選考さえも行われず雇用も起こっていないので、「雇用のミスマッチ」というよりは、「選考対象外」ということになります。

通常「雇用のミスマッチ」となるのは、雇用主側と被雇用者との間で部分的には需要と供給の一致があったため、雇用には至ったけれども、あとから不一致やくいちがいが発覚して問題になるケースです。(多少、恋愛や婚活に似たところがありますね。)

人はそれぞれ異なった個性と価値感をもっていますから、組織と個人がすべてにおいて一致することは無理でしょう。しかし、選考の段階で、押えておくべきいくつかのポイントを無視すると、この「雇用のミスマッチ」が入り込んできて、早期退職やトラブルが増えていくわけです。

雇用のミスマッチのパターン

では、「雇用のミスマッチ」には実際どんなパターンがあるのでしょうか?

細かく見ていくと無限のパターンがありそうですが、早期退職やトラブルに繋がるような大きなミスマッチは、だいたい以下のようなパターンで多く見られます。

・経営に対する考え方のミスマッチ
例:営業のAさんは、社長の考え方に賛同できずに他社へ転職。

・上司と部下の相性のミスマッチ
例:上司と対立したBさんが、人事部に陳情報告をして退職。上司は左遷。

・ワークライフバランスに対するミスマッチ
例:家族優先のCさんは、転職先で繁忙期に月60時間の残業を強いられ3か月でまた退職。

・性格や能力のミスマッチ
例①:生産部門に配属されたDさんは、単純作業に耐えられず半日で退職。
例②:批判的なEさんが、社内掲示板に会社に対する批判や不満を掲載。

・社風・職場環境・企業文化に対するミスマッチ
例①:毎晩お酒を飲みにいく企業文化に違和感を感じ辞表を提出。(これは若い頃の私です…)
例②:新入社員だったFさんは、5月の連休明けに突然失踪。

・理想と現実のミスマッチ
例:マーケティング志望で入社したGさんは、品質管理に配属され夢叶わずに転職。

先にもお伝えしましたが、人それぞれ個性も価値感も違いますし、立場や状況によってものの見方も違ってきます。そのため、完全な合致はあり得ませんし、どうしても多少の意見の食い違いやズレは起こるわけですが、それらの大半は、リーダーシップやコミュニケーション、教育、歩み寄りによって修復できるはずです。

しかし、事業目的、経営方針、職務内容、職場環境、労働条件、評価基準などに対する考え方や、信念、性格、能力、価値観などといった個人の核となる部分は、雇用前に十分に確認をとっておかないと、あとから何とかしようとしても何ともならなくなります。

適材適所

人手が足りない企業はたくさんありますが、やみくもに人数を増やせば労働環境が改善するというわけではありません。「雇用のミスマッチ」が増えれば増えるほど、無駄な経費、採用のやり直し、トラブルが増えていくからです。

逆に、選考の段階から、極力「雇用のミスマッチ」を潰し、「適材適所」にフォーカスしていくことが、効率的で無駄のない組織づくりに繋がっていくわけです。

雇用主側と被雇用者側のニーズや価値観がほぼ一致し、正しい人材を正しい職務に就けられるようになれば、組織は調和していき、離職率は低下し、生産性も上がっていきます。生産性が向上すれば、適正な報酬も出せるようになっていき、双方がWINできるようになっていくわけです。

そして、その解決策とノウハウを学べるのが、パフォーミアの「チームビルディング研修」です。この研修は、ミスマッチを回避するポイントはもちろん、人材を見極め、役員や管理職の在り方、タイプ別マネジメントなど、チームづくりの基本を扱います。

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「雇用のミスマッチ」は、経費の損失と、無駄な労力、二度手間、トラブル、挫折感しか産み出しません。皆さんが最短でゴールに到達するために、それはまったく不必要なものです。

しかし、パフォーミアを使えば、少ない投資で、それらのリスクを大幅に軽減できるようになるのです!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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